まず、KiCADでパターンを作成しておきます。
「ファイル」-「Plot」でガーバーデータをつくります。今回は裏面1面なので、「裏面」と「基板外形」にチェックが入っている ことを確認して「プロット」。
次にドリルファイルをつくります。「Generate Drill FIle」を選択し、設定をします。 orimine PCBで加工するので、単位系や小数点の位置をファイル全部に合わせる必要があります。
ORIMIN PCB でパターンを「すべてのファイル」を選び、***-裏面.gblを選びます。 同様に、ドリルファイルを***.drl、外形ファイルを***-基板外形.gbrを選びます。 裏面の場合は、反転にチェックを入れて「読込」を押します。 もしここでエラーが出たら手作業で直す必要があります。コラムを読んでください。
四角のランドでエラーがよく起こります。 GERBVIEWのほうで確認するとランドに定義している番号が書かれていないものがあります。 大体は斜めになった四角のランドです。こういったものはコードG36で記述されていますが、 ORIMINPCBではG36コードに対応していません。 困ったことにKiCADは斜めにしていなくてもG36が出力される場合があります。 この場合、パッドを円か楕円に変更してください。そうするとOKです。
「設定」を押してツールを選択し、ツール径を土佐昌典Vの場合は0.2mmぐらい、土佐昌典Fの場合は0.5mmぐらいにします。 加工機上の問題で、ツール径は0.2mm以上でないと加工できません。
設定できたら「OK」。
変換結果で、明るい色はツールの通る経路。 黒い色のままのところがある場合は、ツールの径を小さくしたり、パターンを修正しないといけません。 縮小画面で明るい色が出ていても拡大すると消えたりするので念入りに。
オレンジ色の丸は普通に加工。点線になっているところは、無理やり加工するというマーク このマークが出た場合、設定の「ツール径よりも小さい穴」でどうするか決めることができます。 自作でやる場合は無理やりやっても問題ないことが多いので、「加工する」というオプションを選択します。
「少し外形を加工してから加工」だと、ランドなどがきれいにできるが刃物の摩耗が早くなります。 「1回だけ加工」の方が速く加工できますが、はんだづけのことを考えると「少し外側を加工してから加工」の方がいい
ツールは「土佐昌典V」「土佐昌典F」があります。 「土佐昌典F」だと削れないところがいっぱいでてきますが、これで削れる場合ははんだづけがやりやすくなります。
150mm当て板と150mm基板をぴったりあわせて使うのがやりやすいです。 両面テープと養生テープでワークを固定します。両面テープは寺岡製作所のNo.7220がオススメ。
USBCNCV3を管理者として起動します。
手前左下を原点として、ドリルを一番下に落として締める。 準備ができたら、「auto」ボタンでファイルを読み込みます。「All files(*.*)」で先ほどの、フタを閉めて開始します。