オープンソースのハードウェアというジャンルが最近盛り上がってきています。 その中で Open Source Hard Ware : OSHW というレギュレーションがあります。 http://freedomdefined.org/OSHW/translations/ja
オープンフォースではこれに沿った活動を展開していきたいと考えています。今までおよびこれ からのオープンフォース開発のハードウェアは基本このライセンスでいこうかと 考えています。
それから進んで、ファブリケーションの社会環境を構築するということも考えて います。OSHWはファブリケーション革命と密接に結びついており、ファブスペース の普及や連携を図る活動をFabLib?という名前で進めていこうかと。これは別に 改めて。
そして表題のオープンハードカンファレンスについて。OSHWの展示/セミナー をOSCみたいにできないかなと。OSHWの展示については類似したものとして Make: Meeting や Maker Faire、ニコニコ学会などがありますが、セミナー重視、 販売活動しない、ビジネスソリューションの提示、シード育成という点が異なり ます。最初はOSCに寄生する形で進められないかなというところで。
今岡さんとこのお話を6月に行いまして、今岡さんは会社を興そうという話を提示 されました。また河野はプレゼン資料を作成しましたがまだこれは発表できていま せん。このプレゼン資料を添付します。
OSC 2012 Kansai@Kyoto では「オープンハードカンファレンス設立準備委員会」 という名前で出展し、協力者を募ろうと考えてています。 また、OSC 2012 Tokyo/Fall では「オープンハードカンファレンス実行委員会」として 出展し、活動を開始しようと思います。
スピード感的にTokyoで何か開始しないといけないと考えますが、具体的には展示 にOSHW的な何かを作成して参加されたいという方はおられますか? また、会社設立あたりのお話をどうするかを話をしていかないといけないですね。>今岡さん
去る8/3,4 に行われた OSC 2012 Kansai@Kyoto でブース出展を行いました。
このほか、
感触としては、賛同者が思ったより多かったこと、望まれている感を強く感じました。 ステッカーは50枚ぐらい作成しましたが全然足りませんでした。 あと、会社組織を作って運営するということをもっと強くアピールしていたほうが良かったと思います。
オープンハードカンファレンス(OHC)を運営するための会社組織を立ち上げ る件。
Make Ogaki Meeting 2012 の次が 9/7,8 の OSC 2012 Tokyo/Fall ですが、 ここで少数ブースをとりまとめてOHC第一回としたいと考えています。ここで もう協賛企業を1社2社入れてしまいませんか。
OHCで協賛金を集め、OSCに上納するという流れを小さいながら作ってしまお うと思います。最初は出版社あたりに出展していただくのが無難かな。会場で 本を売ってもらうのも可ということであれば、既存のOSCとも整合性が取れて いいかなと。
それでお金を今後も継続的に扱う以上、会社組織をはやくつくってしまうのが いいかなと考えています。最初は非営利の実行委員会にして、後で会社組織 として会計を移譲するよりも、最初から株式会社の領収書が出る方が説得力が あると思います。
実は運営組織はNPOではないのです。利益追求組織としての会社を立ち上げます。 なぜNPOではないのか?
OSSとか、OSHWの世界というのは利益追求を嫌う一派があって、「営利目的は 使用不可」とライセンスになっているプロダクトも結構あります。 それに対しGPLとかは「利用目的で差別はしない」という哲学で商用利用やエロ などもWelcomeというスタンスです。
河野がオープンハードカンファレンスをやる目的は究極的には自由やイノベーショ ンのためですが、当面の目標はOSHWを社会のバックボーンとして普及させると いうことです。現在例えばOSSの中でLAMPはエンタープライズや国家運営に普 通に使われています。そして資本投入されて活用された結果がコミュニティに還 元されています。そのような局面をOSHWでも、ということを目指しています。そう なると営利団体との連携をどんどんしていかないといけない。基本スタンスとして OSHWで金儲けという話を肯定する前提でなければならない。
別の観点からもうひとつ。誰かがOSHWをひとつ作ったとしてそれをスケールして 世の中を変えていくためには資本が必ず必要で、OSHWを開発するということと OSHWを売って利益を出すということは車の両輪でなければならない。にもかか わらずOSHで利益追求してはならないという空気があるのは時代錯誤なのではな いか。OHSWで利益追求ということを当たり前にしていこうじゃないか。
このようなことを主張していくことを踏まえ、我々が作る運営組織は営利目的という ことを前面に押し出したものとしたいと考えています。
別に公開しているプレゼン資料には記述してましたが、実はオープンハードカンファレンスの運営会社のロードマップには5年後にはデータセンターをオープンハードで作るとい うのが含まれています。最初はArduinoあたりからはじめますが、ターゲットは社会 のバックボーンへの普及ということで巨大資本でないとできないような所までリー チします。
現在のLAMPがエンタープライズなどに使われており、企業の研究開発などもそ の上で行われてがんがんフィードバックがある、業務に当たり前にOSSが使われて 大企業や自治体での新領域の開拓の武器となりそういったことがセミナーでも ばんばん発表される。オープンハードもそういった領域に持ってくることを想定し、 OHCを企画しています。
ということで、データセンターサーバあたりまでなるべくはやく到達したいと。すぐにそこ らへんは無理ですが、OpenFlow?だとかなら今すぐにでも仲間に入れれますよね。
ここらへんどうするか、いろいろと検討したいと思います。
というのは上に書いたとおり、「オープンハードカンファレンス」自体の究極の目的 は自由やイノベーションのためであり、また社会のバックボーンとして普及させるた めであり・・・といろんなレンジにおいてその階層ごとに理念があります。そして運営 会社にどのレンジの理念を被せるか。組織としては、オープンハードカンファレンス があり、その上位に運営会社があります。更にオープンフォースの位置づけもどう するか? 運営会社の上位に持ってくるのか?
仮にオープンフォースを運営会社の上位に持ってくるとします。すると例として 以下のようなスコープで理念があてはまります。
オープンフォース・・・オープン技術でイノベーション 運営会社・・・利益を出してスケール オープンハードカンファレンス・・・OSHWの社会への普及
このようにすると、公共の利益を追求する理念は運営会社の上位や下位にあるとこ ろで唄うというやりかたができます。何故、めんどくさいこのようなことを考えている かというと、営利目的の会社はどうしても公共の利益に反することに手を染めなけ ればならないことが多々ある。公共の利益に反するとまではいかないまでも給料未 払いかプロプラエタリソフトの開発か2者択一となると後者を選択せざるを得ない ことはざらにある。そういった局面で公共の利益といってもなかなか説得力がない。 それよりは運営会社は営利目的だけど、カンファレンスは公共の利益が目的になっ ているとした方が真実味があるのではないか・・・??
いろんな考えがあって、どれが正解というのではないと思いますが、ここらへんご 意見を聞かせ願えればと思います。 ただオープンフォースとの兼ね合いをどうするかなのですが、ここで意見を表明 したり相談したりしているということは結局オープンフォースが運営会社の上位に なってしまうのではないかなと感じています。
その場合、どういった定義がいいかなと考えていたのですが、新会社は秘密結社 のダミー会社というのはどうかなと思いつきました。ダミー会社というのは表向き 利益追求会社なのですが、その実背後の組織の意向を受けて工作活動をしてい る。
ダミー会社として有名なところではエア・アメリカ社があります。ベトナム戦争当 時にアメリカCIAの特殊作戦を行うためのダミー航空会社なのですが、ダミー の筈の業務が儲かりすぎて困ったことになったとか。
儲かりすぎて困るぐらいになることを目標として、ダミー会社、いかがでしょうか。
2012年8月8日 13:57 卓美 後藤 <takumigotoh@me.com>:
太田さん
ありがとうございます。
全く同感です。
いかなる行動もキャッシュフローの安定的供給が得られなければ、持続は困難でございます。
私自身の現在の主な関心事は、いわゆる集合知をもって、私どもが直面している危機的状況に対処する土台を作れないかという点にあり、放射線の問題もその大きな部分をしめています。これは、私の故郷と馴染み深い土地、人々が大きな影響を被っているのに、放射線を業務として扱ってきた者として何もできていない申し訳なさが原動力ですが、私どもの目の前にある危機的状況はそれだけではありません。
いかなる事業も資金的安定を得て初めて持続性を獲得できること、そして残念ながらわが国の多くの企業は公益に質する行動を直接的に自らのマーケティングに活用することに対する理解が極めて乏 しいことを、この一年あまりで思い知らされました。企業の社会的活動という視点だけではなく、直接的なマーケティングの機会としても活用可能なプラットフォームを確立することは十分に可能と思います。